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仮面ライダー電王 ♯23♯24

  • 2007/07/16(月) 15:45:31

ジーク・イマジン編 <前編・後編>

感服した。
このサイトでずっと言い続けてきた、「物語の基本パターン(契約者の願いを叶えて過去飛び)が、やがて足枷になる」という懸念は杞憂に終わった。
この基本パターンは物語を拘束するどころか、電王の世界をより芳醇に楽しむための、優れた舞台装置にまで成熟している。
2007年という軸足を残してデンライナーというタイムマシンに乗り、時間旅行というメルヘンの世界(良い意味で箱庭とでも言おうか)を行きかう物語は、もはや理解・納得を通り越し、「これが電王の世界だ」とまで言い切れる安定感すら得た気がする。

「電王の世界」、それは、時間旅行という難解なテーマに対し、あえてタイム・パラドックスを持ち込まないという、逆転の発想である。
本来、時間旅行ジャンルのキモはタイム・パラドックスによる因果関係を楽しむものであるが、しかし時としてタイム・パラドックスとは物語の破綻を意味する。
その破綻を避けるため、電王世界は時間旅行からパラドックスを廃し、ロマンチックのみを抽出している。
そして、そのロマンチックな世界の中で自由奔放にふるまう先鋭化・個性化されたキャラクターたち。
彼ら存在そのものに物語性を含んだキャラクターたちの魅力は、時間旅行から失われたパラドックスを補って余りある。
つまり、あえて因果関係を論じないロマンチックな時間の取り扱い(劇中には因果関係は存在する)と、存在自体に物語性を含んだキャラクター設定が、「時の運行を守る」というテーマを、「時の運行を守るとは、仮面ライダーが戦いに勝利すること」の一点に(強引に)引き寄せているのである。

「仮面ライダーが電車に乗る」

というサプライズで始まった仮面ライダー電王。
言ってみれば、時間の因果関係を論じないことも、ライダーが勝つことがすべてを解決することも、すべて子供向け番組であるがゆえのブレイクスルーであろう。
しかし、かつてライダーシリーズが陥っていた「バイクに乗れば仮面ライダーなのか?」に代表される、視聴者が頼んでもいないジレンマへの究極の解答であるとも言える。
「バイクに乗れば電車にも乗る。時間だって旅する。だって仮面ライダーなんだもん」
その開き直ったスピリットこそが、仮面ライダーの、いやヒーローの地平をこれからも切り開いて行くであろう。
(なんか最終回みたいな〆になった)


Breeze

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仮面ライダー電王

仮面ライダー電王『仮面ライダー電王』(かめんライダーでんおう)は、2007年(平成19年)1月28日放映開始日の1月28日は、原作者の石ノ森章太郎の9回目の命日でもある。からテレビ朝日系列で毎週日曜日8:00 - 8:30に放映されている。「仮面ライダークウ

  • From: あずさの記録 |
  • 2007/07/24(火) 11:21:43

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